食事制限をするダイエットをすると、いつもよりお通じが少なくなる傾向があります。
体重を減らしたいのに、便がどんどん溜まってしまっては困りますよね。
便秘になると、痩せにくくなるだけでなく体に不調が出やすくなります。
そこで、ダイエット中に便秘になる原因と便秘解消に効果的なストレッチを3つご紹介します。
ダイエット中に便秘になりやすいのはなぜ?
とにかく体重を減らそうと、食べる量を極端に減らしたり偏った食事をすることで排便のリズムが乱れてしまいます。
他にも、便の材料となる栄養素が不足することも便秘を招く原因に。
食物繊維不足
不溶性食物繊維は、保水性があるので便をかさましして腸のぜん動運動を促進してくれる働きがあります。
食事の量を減らしたり、炭水化物を抜く糖質ダイエットや生野菜ばかり食べるダイエットを続けていると、圧倒的に食物繊維が不足してしまいます。
サラダによく使われるレタスに含まれている食物繊維は意外と少ないのです。
脂質不足
脂質は、糖質やたんぱく質と比べても圧倒的にカロリーが高いので、ダイエット中は真っ先に減らそうと思いますよね。
便秘には食物繊維を摂取するのが効果的だということが周知の事実ですが、実は脂質も大切な役割を果たしているんですよ。
脂質は、腸の潤滑油的な役割をしています。便がつるんっと出るのは、脂質のおかげなんですね。
便秘になると痩せにくい体に
ダイエットを成功させる秘訣は代謝を活発にすることです。
代謝が活発になることで、糖質や脂質がエネルギーとして燃えるので痩せてくるのです。
胃や腸で分解された栄養素は、肝臓に運ばれてエネルギーに変換されます。
腸に便が溜まると、悪玉菌が有害物質を発生します。
有害物は腸に吸収され、血液によって体内を循環し、
- 肌荒れ、吹き出物
- 肩こり、腰痛
- イライラ、不快感
などさまざまな箇所で不調が生じます。
便秘になると、有害物質を解毒しようと肝臓が疲弊するので代謝のスピードが遅くなります。
その結果、痩せにくい体に!
便秘を改善することが、ダイエット成功への近道といえそうですね。
内側と外側の両方からのアプローチが効果的
ダイエットで不足してしまった食物繊維や脂質を補ってあげれば便秘は解消するのではないか?と思うかもしれませんが、内側からだけではなく外側からも腸を刺激してあげることが大切です。
腸を刺激すると、ぜん動運動が活発になって排便がスムーズになりますよ。
お通じが良くなる便秘解消ストレッチ3選
便秘解消に効果があると評判のストレッチを3つご紹介します!
頑固な便秘の場合は、どれか1つを試すのではなく、数回に分けても良いので3つのストレッチを毎日行うのが理想です。
腸を体の外から揉みほぐそう
腸にそって段階的に揉みほぐしていきます。腸が刺激されて、ぜん動運動が促されますよ。
- おへその両脇を5指の指を使ってもみほぐします。上下に少しずつ移動しながら行いましょう。
- おへその左側から「のの字」を描くように両手でマッサージをしていきます。
便秘解消ストレッチ
ベッドの上で寝ながら行えるお腹のストレッチです。
3つのストレッチがありますが、最初の2つのストレッチは呼吸法のみなので、準備体操だと思って頑張りましょう!
- 息を吸う時にお腹を凹ませ、履く時には膨らませます。(10回×3セット)
- 1.とは逆に、息を吸う時にお腹を膨らませ、履く時にお腹を凹ませます。(10回×3セット)
- あお向けに寝て足を曲げて上げ、両手は床について頭を上げます。腹筋を使って頭と足の膝を近付ける動作を(10回×3セット)行います。
おしり歩き
お尻歩きは、骨盤の歪みを矯正して骨盤周りの筋肉を鍛えてくれる効果があります。
排便には、この筋肉を鍛えることが有効です。
お尻歩きは、便秘解消だけではなく
- ポッコリお腹の解消
- ヒップアップ
- 代謝アップ
- むくみの解消
など、ダイエット全般に効果があります。
硬い床の上ではなく、ヨガマットなどをしいて柔らかい場所で行うと無理なく続けることができますよ。
- 床に座って脚をのばし、腰を前後に動かしながら前に進みます。
- 進んだ分だけ後ろに戻ります。腕を振りながら行うと進みやすいですよ。
- 1.2.を3分行いましょう。
まとめ
ダイエット中は、どうしても食べる量が減る傾向にあるので食物繊維や脂質など、便がスムーズに排泄されるのに必要な材料が不足してしまいます。
それらの材料を補うことも大切ですが、腸をマッサージやストレッチなどで外側から刺激してあげるのがおすすめです。
便秘で乱れてしまった排便のサイクルを元に戻すためにも、便秘解消に効果的なストレッチを始めてみませんか?
体内に溜まった毒素が排出されることで、肌のハリツヤが良くなったり代謝がアップしたりと、美容やダイエットに良いことづくめですよ。