ダイエット中は、意識して「カロリー0」や「糖質0」のお酒をチョイスしていませんか?
いくら飲んでも太らないから大丈夫!と大量に飲んでいると、知らず知らずのうちに体重が増えることに。
実は、「カロリー0」や「糖質0」と表記されていても、糖類が全く入っていないわけでは無いんです。
「カロリー0」や「糖質0」のカラクリと、ダイエット中の太りにくい飲み方をご紹介します。
糖質0は炭水化物0ではない
「糖質0」の表記があっても、実は炭水化物が入っていた‥ということはよくある話です。
健康増進法では、炭水化物を
- 食物繊維
- 糖質
の2つにわけて、「糖質」の部分だけを基準にしているのです。
糖質が全く含まれていれば「糖質0」と表記できるといった厳しいものではなく、100ml中に0.5g未満ならば「糖質0」と表記することが可能です。
2.5g未満でも、「糖質オフ」と表記できます。
炭水化物はまるまる入っているんですね。
単糖類と二糖類以外の糖類が入っているかも
健康増進法で基準となっている糖類は、
- ブドウ糖、果糖などの単糖類
- 砂糖、麦芽糖、乳糖などの二糖類
のみになります。
- でんぷん、オリゴ糖などの多糖類
- キシリトールなどの糖アルコール
などはカウントされないので、商品のイメージで太らないから大丈夫!と安心して大量に飲酒すると、多糖類や糖アルコールをたっぷり摂取していたということにもなりかねません。
アルコールを飲むと太りやすくなる理由
お酒を飲むとおつまみを食べたくなったり、〆にラーメンを食べたくなったりしませんか?
アルコールのせいで太るのではなく、おつまみなどの摂取カロリーが増えるから太るんですね。
アルコールを飲むと太りやすくなる理由を2つご紹介します。
食欲増進効果
アルコールには、食欲を増進させたり飢餓状態と勘違いさせる作用があります。
ついつい脂っぽいこってりとしたものが食べたくなってしまいますよね。
そんな時は、おつまみにお豆腐や枝豆など低カロリー・高たんぱくなものがおすすめですよ。
内臓脂肪の蓄積を促進
アルコールは肝臓で分解されますが、最終的にはエネルギーと脂肪酸になります。
脂肪酸はグリセリンと合成して中性脂肪になって肝臓に蓄積されます。
肝臓で使いきれなかった中性脂肪が血液中に溶け出して、白色脂肪細胞に取り込まれて肥大化していくんですね。
糖質0のお酒のほうが太りやすいって本当?
ダイエットを意識して「糖質0」のお酒を飲んでいるのに、普通のお酒よりハイリスクだったらショックですよね!
糖質0のお酒に人工甘味料が使われていたら、要注意です。
人工甘味料は、食欲を抑制するホルモン「レプチン」が生成されにくくする作用があります。
つまり、いくら食べても満腹感が得られにくくなり、結果的に大食いしてしまうのです。
糖質0のお酒を飲むときの注意点
こうしてみると、糖質0のお酒はデメリットが多いような気がしますが、以下の2点に気を付けて量を飲みすぎなければカロリーも低いのでダイエットには最適です。
飲酒の前後に水分をたっぷり飲もう
飲み過ぎた翌日は、顔や手足がむくんでいるなんてことおはありませんか?
むくみを防止するには、飲酒の前後にミネラルウォーターやウーロン茶・緑茶などの利尿作用を高める良質な水分を摂ることをおすすめします。
アルコールも水分ですが、アルコールを飲むと飲んだ以上の排尿が行われます。
これは、アルコールを分解するのに水を利用するためです。糖質制限中は、水分が不足する傾向があるので、意識的に補給することが大切なのです。
添加物が少ない商品を選ぶ
「カロリーオフ」「糖質オフ」のお酒に比べて、「カロリー0」や「糖質0」のお酒は入っている添加物の量が多くなります。
キリン淡麗で比較してみると、糖質70%オフのグリーンラベルと糖質0のプラチナラベルではグリーンラベルのほうが添加物が少ないことが分かります。
商品 | 糖質 | 原材料 | |
キリン淡麗グリーンラベル | 糖質70%オフ | 0.5~1.1g | 麦芽・ホップ・大麦・コーン・糖類 |
キリン淡麗プラチナラベル | 糖質0 | 0g | 麦芽・ホップ・大麦・糖類・カラメル色素・アルコール・香料・酸味料・乳化剤・甘味料(アセスルファムK) |
摂取する添加物の量を考えると、糖質が0.5~1.1g高いとしても「糖質オフ」のグリーンラベルをチョイスしたほうが体に優しいですね。
まとめ
「カロリー0」や「糖質0」のお酒は、糖質がまったく含まれていないというわけではないので注意が必要です。
アルコールを飲んだからには
- 食欲増進
- 中性脂肪が溜まりやすい
ということを意識する必要がありそうです。
一番怖いのは、「太らないお酒だから」と飲み過ぎてしまうことかもしれませんね。
また、「カロリー0」や「糖質0」のお酒は、「カロリーオフ」「糖質オフ」のお酒よりも添加物が多いです。
添加物には安全性が認められたものが使用されていますが、いまだ未知数な部分もあるので「カロリーオフ」「糖質オフ」のお酒をチョイスするのがおすすめです。
飲酒の前後には、水分をたっぷり摂取しておくことでむくみ太りが解消されますよ。
二日酔い対策にもなりますし、飲んだ分のお酒に対して倍くらいの量の水分を摂取するように心がけましょう。